ダブルベースについて

【審判部からのルール講座⑨】

「ダブルベース」について

野球とソフトボールの違いのひとつに一塁ベースがあります。

ソフトボールの一塁ベースはダブルベースになっており、白色部分(白色ベース)はフェア地域に、オレンジ色部分(オレンジベース)はファウル地域に置かれます。

ダブルベースについてルールブックには次のように書かれています。

1.打球が白色ベースに触れたときはフェアボール、オレンジベースのみに触れたときはファウルボールである。

2.打球が内野に打たれたとき、外野に打たれたとき、または、第3ストライクの落球で一塁に走ったときに一塁でプレイが行われた場合は、打者走者はオレンジベースに触れなければならない。
オレンジベースに触れなかったときは、一塁に触塁したとはみなされず、打者走者が白色ベースに戻る前に守備者にアピールされればアウトになる。(一塁を空過したことになるから)

3.一塁のオレンジベースを走り越したのちの打者走者は、白色ベースに帰塁しなければならない。

4.守備者のプレーヤーは、常に白色ベースを使用しなければならない。

5.一塁でプレイが行われないときは、打者走者はどちらのベースに触塁してもよい。

6.打者走者が安打で一塁を回り、二塁をうかがったのちに帰塁するのは白色ベースである。

7.ピックオフプレイ(牽制球で帰塁)が行われたときは、一塁走者は白色ベースに戻らなければならない。

8.いったん白色ベースに帰塁した一塁走者が、そののち、オレンジベースのみに触れているときに、触塁されたり、投球時にオレンジベースからスタートした場合は、走者はアウトになる。

(注)ダブルベースは、危険防止のために必ず使用しなければならない。


以上ルールブックからの抜粋です。

ここまでは難しいことはありませんので、ルールに従ってオレンジベースを使用してください。


ひとつだけ忘れていることがありました。

「4.守備者のプレーヤーは、常に白色ベースを使用しなければならない」

この条文には特例があります。

守備者が白色ベースを使用しなくてもよい場合があります。

それは…、

「一塁側のファウル地域からプレイが行われたときは、打者走者・守備者ともに、オレンジベース・白色ベースのどちらを使用してもよい。また、守備者がオレンジベースを使用しているときは、打者走者はフェア地域を走ることができる。」

例えば…、

第3ストライクを捕手が落球し、一塁側のファール地域に転がったとき、球を拾い一塁に投げようとしたとき、守備者が白色ベースで捕球しようとすると、送球と打者走者とが交差することになります…。

これは危険です…。

この場合、一塁手はオレンジベース側で送球を待ち構えることができるのです。

これなら危なくありません。

このとき打者走者は、白色ベース側を走り抜ければよいのです。

最低でも、各チームの捕手と一塁手は、このルールを是非知っておいて下さい!

このルールを知っていれば防げた接触事故が、春季大会でもありました。


もうひとつ、よくある状況は…、

一塁手を強襲する打球をファール地域側に弾き、ファウル地域で球を拾い上げた場合でも、守備者はオレンジベースに触塁すればアウトにできます。

ルールをよく知っておけば身の安全も守れるのですね(^o^)

今後、江南の協会の大会で、一塁塁上で無用な接触事故が起きなくなることを願っています!