次打者席の利用

前回に引き続き、2015年にルール改正された項目について説明します。

〈ルールブック7-1項 2〉
『次打者は次打者席内で待機しなければならない。なお、一塁側・三塁側どちらの次打者席で待機してもよい』
(注釈:2020年のルール改正にてさらに『次打者は次打者席内で待機しなければならない。なお、安全面を考慮し、打席にいる打者が右打者の場合は三塁側、左打者の場合は一塁側の次打者席で待機しなければならない』となりました)

昨年までは自チームのベンチ側の次打者席しか利用できませんでしたが、この改正によって、相手側ベンチ前の次打者席も利用できるようになった訳です。

ルール改正の目的はズバリ「危険防止」です!

例えば、打者が右打席に立っている場合、一塁側の次打者席にいると、強い当たりのファールが次打者席へ飛んで来る可能性があります。この場合は三塁側の次打者席を利用した方が危険防止になるということです。

なかなか相手ベンチ側の次打者席は利用しにくいと思いますが、危険防止のために、是非このルールを活用してください。

次打者席についてもうひとつ。

次打者が打球に対する守備を妨害した時は、ボールデッドで打者走者がアウトになりますが(8-2項17)、このとき、次打者が次打者席内にいたとしても守備を妨害したことになりますので注意してください。次打者席は安全地帯ではありません!