「後ずさりアウト」って何?
野球のルールにはなくて、ソフトボールにしかない独自のルールというのがたくさんあります。
そのひとつに「後ずさりアウト」があるのをみなさんご存知でしょうか?
オフィシャルソフトボールルール8-2項「打者走者がアウトになる場合」の12には「打者走者が野手の触球を避けようとして本塁の方向に後ずさりしたとき」とあります。
例えば一塁線上にゴロが転がったときに、一塁手が捕球し、打者走者にタッチしようとしたとき、タッチを避けるために少しでも本塁方向に後戻りした場合、ソフトボールでは即座に打者走者アウトになります。
さらに都合の悪いことに、後ずさりアウトを宣告された場合は、ボールデッドとなり、もし走者がいた場合、その走者は投球時に占めていた塁に戻らなければならないのです。
あなたがもし一塁手だった場合…。
無死走者一塁二塁で打者が送りバントをしてきました。打球は一塁手であるあなたの前に転がってきました。どうしますか?
一塁に送球すれば、簡単にアウトが取れて、一死二塁三塁となるでしょう。
この場合、ルールをよく知っている一塁手はどうするでしょうか?
ルールをよく知っている一塁手なら、きっと打者走者にタッチ(触球)を試みにいくでしょう。
打者走者がルールを知らず、もし後ずさりをしてくれれば儲けもの、打者走者はアウトとなり、走者は投球時に占めていた塁に戻され、一死一塁二塁で試合再開となります。
野球にはこんなルールは無いため、案外後ずさりをする人が多いんですね。
審判はその辺りをしっかり見ていますよ!
「後ずさりアウト」を宣告されないよう、気をつけてください!
(澤田市長、ネタのご提供ありがとうございます!)